ナマステ!
これまでインド企業について調べてみたり記事にしてきたことで、知っているインド企業が増えてきました。インド企業の時価総額ランキングを知ることができたので記事にしていきます。
本題に入る前にちょっとした数字の解説です。
Contents
ムンバイ証券市場100社まとめ
金融系
金融系はHDFC系、SBI系、ICICI系が多いです。
100社中20社程度と上位20%が金融系で占めています。
年3~4%程度のインフレーションが起きていますが、預金金利が7%を超えていて10年で預金が2倍になるというのはうらやましいです。
なんと11社が1兆円企業です。バブル期の日本企業が世界の上場企業ランキングの上位のほとんどを占めていたような印象を受けます。モディ政権が2期目を迎え、株価がなお上昇し続けていますが、バブルにならないか心配です。
製薬・バイオ系企業
次に意外と製薬・バイオ系企業が多いです。インドといえばITが強いですが、製薬系も強く、上場企業100に9社ランクインしています。28位のSun Pharmacy が時価総額が1兆円を超えています。
エネルギー系企業
次にエネルギー系企業が7社占めています。1位のリライアンスインダストリーズを入れてしまえば8社になります。略称が多いのでなんの会社か見当が付きにくいですね。表のうち5社が1兆円企業となっています。
外資系企業編
次は外資系企業編です。
マルチスズキはインド企業にするか迷いましたが、スズキ自動車が56%近く株式を保有しているので外資系企業に含めました。4位のHULはヒンドゥスタンユニリーバです。イギリス・オランダ企業のユニリーバのインド法人です。92位のcolgateは歯磨き粉や歯ブラシで有名な米国系グローバルなオーラルケア企業です。
飲食品関係企業
飲食品関係企業です。お菓子のBritanniaが何とか1兆円企業です。
United SpiritsやUnited Brewerieがありますが、お酒企業です。インド人は宗教上お酒を飲まない人が多いのですが、輸出等で稼いでいるのでしょうか。意外とTOP100に入っていており意外でした。
自動車系
次に自動車系です。民間車部門の市場シェアの50%を占めるマルチスズキが断トツのトップです。3兆円規模クラスです。
次いでリキシャ製造でトップのBajaj Auto、インドの自動車・農機メーカーのMahindra&Mahindra社が続きます。51位のEicherMotorsはバスやトラックを製造しています。
53位のHeroMotocorpはインドNO1バイクメーカーです。以前はHondaと組んでいましたが、経営の違いでタッグを解消しました。Hondaはスクーターがシェア1位ですが、バイクでは3位となっています。
トヨタやホンダはムンバイ証券市場に上場していないのかランクしていません。58位にBoschが入ります。
PS 図で抜けていましたが、76位にMotherson Sumi Systemという会社があります。車両の電装部品で有名な住友電装との合弁会社です。
おまけでBajaj系企業も多数ランクインしていたので追加しておきます。
IT企業編
最後にIT企業をまとめます。
TCS(Tata Consultancy Services)、Infosys、Wiproがインド3大IT企業です。
TCSが断トツで2位ですね。日本円にして12.5兆円規模の企業です。日本で2番目に時価総額が大きいソフトバンクグループの11.4兆円を超えています。
具体的にどういった事業をしているのかは今後調べていきたいですね。
やはりインドはITがすごいという印象を受けました。
最後に1~100位のムンバイ証券市場全企業を掲載します。(2019年5月29日時点、時価総額は100万ルピー単位で四捨五入)
よかったら参考にしてください。
まだまだ調査不足だと思うので調べていきたいです。
2019年5月29日現在より作成
まとめ
いかがだったでしょうか。
大抵の日本人はインド企業に関して興味を持たないと思いますが、インド滞在4か月経ち、いろいろな企業を調べていると知っている企業が増えてきたので、まとめてみると面白そうだと思いやってみました。
カフェコーヒーデイがインドNO1コーヒーチェーンだし、輸出もしているからランクインしててもよさそうと思いましたが、入っていませんでした。ちなみに2019年5月30日時点での時価総額は535億ルピーです。
またForum mallや企業団地の開発を行っているPrestige groupも時価総額が高いのではと考えましたが、1073億ルピーでした。
100位で2860億ルピーなのでまだまだ上の企業がたくさんあるということですね。
1ルピー=1.6円で計算すると、上から47、48番目の企業までが1兆円企業ということになります。インドでは47社程度が1兆円企業です。日本では2019年5月30日時点で130社1兆円企業があります。
GDPの比較でインドは2018年度は2.716兆ドルで世界で7番目の国内総生産となっています。
一方、日本は世界で3番目で4.971兆ドルです。ヨーロッパ圏のドイツが4兆ドルで4位、イギリス、フランスがそれぞれ2.8兆ドル程度で5位、6位となりますが、2019or2020年度あたりには追い越して世界で5位になりそうです。どうしても人口が多いインドや中国、米国、インドネシアあたりはGDPが高くなりがちです。
プログラミングで泣きそうに発狂しそうになりながらもこのようなまとめを作ってみると面白いと思い、ブログを続けてきてよかったと思えました。
最後の最後におまけのまとめ
TATA系は4社ランクインされていて合計すると10兆ルピーです。リライアンスインダストリーズが1位で8.3兆ルピーでしたが、やはりTATAグループは強かった...。時計で有名なファッショングループ企業のTITANがTATAグループであり、しかもTATAグループで上から2番目に評価されていたのが意外過ぎました。
意外とバンガロール地盤の企業は少なく、ほとんどがデリー・ムンバイ地盤の企業でした。
製薬系はハイデラバードあたりが散見する印象を受けました。