ナマステ!
Hondaといえば、バイクやスクーター、自動車を思いつくとは思いますが、
停電が頻繁に発生するインドではあるものに関してもHonda製品を見かけます。
今回はそのあるものに関して記事にしていくとともに、インドにおけるHondaの立ち位置を紹介していきます。
インドは慢性的な電力不足からみたHonda製品
発電機がいろいろなお店で見かけます。というのも
インドでは人口の急増により電力の供給力に需要が追い付いていません。
また雨季には停電することが多くあります。復旧に時間がかかるため発電機により強制的に復旧させているようです。
そのため雨季にはお店や通りでHondaの赤の発電機を数多く見つけます。
ではこの製品(Portable generatorポータブル発電機)のHondaのインドにおけるシェアは何位でしょうか?
Hondaのポータブル発電機のシェアは実は1位です(Honda Siel Power Productsという企業が生産しています。インド証券市場にて上場しています。
https://www.hondasielpower.com/about-usより
売上高は約79億ルピー(インド国内約44億、輸出約32億、その他約2億ルピー。四捨五入のため数字が合わないことにご留意ください。)
年次報告書(annual repor場合があります。https://www.hondasielpower.com/reports)
・電力不足問題が解決しつつあり、都市部では需要が減ってきているという懸念が記載されています。しかし
・地方ではまだ開拓の余地があるという見方もしてあります。
・農業用ポンプ等も販売しています。インドにおいて農家を優遇する政策をモディ首相が選挙の公約で誓っています。実現されれば農業用ポンプにつながると考えられます。
これらの製品をインドから35か国に輸出しています。
世界のホンダは2輪車や自動車だけでなく、発電機、農機具も取り扱っており、インドでシェアを握っています。さらに環境問題にインド政府が取り組んでおり、環境性能にも強みがあるのでこの調子でいけば今後も成長し続けることが予測できます。
ちなみに発電機のシェア2位にトヨタと合弁会社で有名なkirloscarのエンジン会社、Kirloskar Oil Engines Ltd. (KOEL)です。
小型機はHonda製品で、大型機はKOELとすみ分けがされているように感じます。
3位が農機、自動車で有名なmahindra&mahindra社のエンジン部門Mahindra Powerol Limitedです。
バイク・スクーターから見たHonda
http://www.siamindia.com/statistics.aspx?mpgid=8&pgidtrail=14より作成
2輪車部門のインド国内年間販売台数、2018年度は約2019万台です。販売比率はモーターサイクル:スクーター=2:1のようです。バイクのインドからの輸出は2018年度は約282万台となります。
Hondaといえばバイクのイメージが強く、2輪車部門ではsuzuki以上に知名度あります。シェア2位28.6%年間約578万台となります。スクーターとバイクの販売をしており、スクーターは国内シェア1位で382万台販売しました。(バイクはシェア3位で195万台販売)
下記表をご覧ください。https://auto.economictimes.indiatimes.com/news/two-wheelers/motorcycles/top-10-two-wheeler-makers-in-fy19-bajaj-reports-double-digit-market-share/68808620より作成
二輪車市場で1位はHero Moto corpという会社でシェア率が36.5%で2019年度売上高は約3362億ルピー、約760万台となっています。
赤文字のHMSIはホンダ・モーターサイクル・アンド・スクーター・インディアの略です。二輪車市場で2位です。
南アジア、中東、アフリカ、南米で販売されています。3位がTVSという現地企業です。4位はBajajオート。リキシャでトップシェアを握っている会社です。
5位がroyal enfieldという会社。バイクの見た目、ロゴがカッコいいです。
6位はわれらが日の丸yamaha。7位がsuzukiと続きます。
https://www.financialexpress.com/auto/bike-news/top-two-wheeler-manufacturers-in-india-2-01-crore-two-wheelers-sold-market-share-analysis-of-worlds-largest-two-wheeler-market/1130593/
1位のHero Moto corpは以前は本田技研工業と合弁会社を設立していましたが(Hero Honda)という会社、2010年には合弁を解消しています。合弁後は技術提供をしていましたが、経営の方針による問題で合弁を解消したようです。解消後はHondaの売り上げが減少したもののシェアを獲得して現在に至ります。以上の理由からHondaの影響力は大きいといっても過言ではないでしょうか。
Hondaの二輪車の内訳ですが、上記の表の引用元からとなりますが、
スクーターはトップシェアで50%近くを握っています。(2019年度はスクーター市場約670万台中約368万台、2018年度は約672万台中約382万台。前年度に比べ減少しています。)
バイクはシェア3位で13.5%になります。(2019年度はバイク市場約1360万台中約184万台、2018年度は約1262万台約195万台。前年度に比べ減少しています。)
上記表は下記サイトより引用
https://auto.economictimes.indiatimes.com/news/two-wheelers/motorcycles/top-10-two-wheeler-makers-in-fy19-bajaj-reports-double-digit-market-share/68808620
自動車からみたHonda
インドにおいて自動車でいえば高級車のイメージがあります。
2018年度インドにおける自動車マーケットシェアは5位で、シェアは5.2%です。(バンガロールはトヨタのお膝元と呼ばれるそうで、トヨタ車を多く見かけますがインド全体ではホンダ車のほうが多いようです)
https://auto.economictimes.indiatimes.com/news/industry/complete-india-auto-sales-analysis-2018-cv-sales-crosses-a-million-mark/67549073より
自動車部門ではビミョーな立ち位置だと感じます。街でHondaの車を見かけ、ほかの車メーカーと比べるとひときわカッコいいと感じます。確実に高級車路線に絞ってシェアを取りに来ているのでしょうか。スズキが活躍しているため日系企業のインドにおけるシェアは6割程度です。(マルチスズキが50%程度シェアを握っています)
名称からスズキやトヨタはインドの自動車会社と合弁会社を組んでいるようですね。
以上、インドにおけるHondaの記事でした。
読んでいただきありがとうございました!ダンニャワード!