ナマステ!
インドで街を歩けばかならずと言っていいほどリキシャやバイク、車は目にします。
それだけでなく、街を歩けば物乞いや地べたに座って全く商売をしたり、働いていない人をほぼ毎日見かけます。
バンガロールでは他の都市に比べて物乞いは少ないようです。それでも物乞いは外に出れば確実に見かけます。
バンガロールにいる物乞いの9割は五体満足の方だと思います。
参考に動画を張っておきます。
動画のやつはバンガロールではありませんのでご安心ください。バンガロールはこの100分の1ぐらいマイルドな感じです。逆にバンガロールで物足りない方、この動画のような光景を観たい方はコルカタやムンバイに行けばいいしれません。
気分が悪くなるかもしれないので閲覧にはご注意ください。
他の国であれば強盗、スリ、窃盗など何が起きてもおかしくないのにインドはレイプやテロを除いては凶悪な事件があまり耳にしない気がします。。(もしかしたら起きているかもしれませんが、ほとんど聞きません)
インドの不思議なところの一つです。
今回は物乞いについて、調べたり考察するためにもいったんアウトプットの場とさせていただきます。
物乞いという定義が難しいですが、公的な機関の裏付けがなく募金を募る人も大まかに物乞いに含めさせてください。
以下、物乞いとは街を歩く人に直接的にとにかくお金やなにかを要求する人とします。
物乞い達まとめ
男性編
男性は物乞いがほとんどいません。
男性1割、女性9割ぐらいの割合で物乞いに出会います。男性は働けるからでしょうか。
それぐらい男性の物乞いはレアです。
(追記.バンガロールでは男子小学生あたりが物乞いをしているのも頻繁に見かけます。
学校のエリアが比較的高いエリアなのか、たまたまいないようです。
インド国内で2015年時点で物乞いが40万人存在し、男性が約21万人、女性が19万人いるそうです。)
ホームレスはインド国内で約177万人、バンガロールのあるカルナータカ州では7万人程度います。
そんなレアな物乞いですがどういう人がいたかといいますと
- 小学高学年ぐらいの男の子。物乞いの内容は学校に行くためのバス等の通学費。署名用なのか勉強してますアピールなのかわからないノートを持参。
- 20代ぐらいの若者。何を言っているのか不明だが、誰かの学費を集めてノートに署名させる。
- 両手で街を張っている両足がない30代以降の男性。両足が切断されていたのか、生まれつきなのかは不明だが義足をつけずに両手で這っている。
まだまだ出会いが少ないのかこの程度ぐらいしか見た覚えがありません。
男性については、①老人か②五体満足でない方、③小学生らしき子どもの3パターンが分けられると考えられます。嘘をついて物乞いする人もいますが、五体満足であればリキシャ等でぼってこなければお金は稼げます。意外と老人の男性で物乞いをする人を見かけません。都市部だからでしょうか。
男性の物乞いはいろんなところを徘徊しています。毎日同じ物乞いに出くわすことはありません。
両足がない人は本当に物乞いをするのもやむを得ないと思います。義足を買う余裕もないのでしょうか。
「スラムドックミリオネア」という10年ほど前に有名になった映画があります。
そのワンシーンで騙されて両眼を失ってしまった子供があります。
噂ではものごいをしやすいように体の一部を切られてしまうという話もあります。
実態はわかりませんが、体が不自由な方にはお金を恵んであげたくなります。
20代の若者に関してはカフェで作業をしていたところに乗り込んできたのとノートに署名があるものの、あまりよくわからなかったため50ルピー程度募金しました。
小学高学年の子どもに関しては2人組で歩いており、翌日もそのうちの1人にばったり出くわしてお金をせびられました。なんとなく応援のために手持ちの30ルピーを渡したらケチといわれる始末。ないものはないです。
お金をもらえるだけありがたいだろーと内心毒づきながら逃げました。
そういえば「スラムドック・ミリオネア」というインド映画で子供に物乞いをさせて、その子のバックに子供からお金を巻き上げる悪いやつがいるというのを観たので、あまり多額の金額を渡すようにしていません。
このように長期滞在しているとほぼ毎日、何かしら困窮していたり、物乞いをする人を見かけます。そのため物乞いに合うたび渡しすぎると自分が困窮することになります。本当に困っているのかわからない人もいるので判断に悩みます。
またよくわからないものを売って回っている20~30代男性。物乞いか判断に迷うが、車やリキシャに乗っているとあまりいらないスマホのホルダーや売って回っている。
車に販売してくる男性もいますが、物を売っているから働いていると判断すべきか、不要なものを買うのは寄付なのか迷いますが、物乞いの一種と考えています。こちらは明らかに不要なもののため購入を断ることとだれかが買ってくれるだろうという一種の期待からか、お金を渡した覚えがありません。
女性編
- お金を渡さないとムチで威嚇したり叩いてくるヤバい女性
- 子供連れで女子にお金等を物乞いさせてくる女性(シングルマザー?)
- 街を転々としている推定50歳以降の高齢女性(頭に壺らしきものを載せて杖を持って徘徊している)
- 地べたに毎日座っている推定50歳以降の高齢女性(いろんなところにいます)
- 車にのっていると何も売らずに直接モノ(お金)をせびってくる女性(たまにおかまらしき人もいる)
女性に関して言えば、①推定年齢50歳以降の高齢女性か、②推定年齢30代以降シングルマザーの2パターンに大別されます。危険だからなのか単独で行動する女の孤児等は今のところ見たことがありません。
物乞いの女性に関しては移動せず毎日同じ場所にとどまる人もいれば、徘徊する女性がおり、男性の物乞いとは異なります。
男であればリキシャ運転手をして稼ぐことができるかもしれませんが、女性の運転手はほぼいません(口伝ですが、チェンナイで女性運転手を観たという日本人がいます)
女性であれば結婚できず、仕事もなく、親の保護も受けることができなければ物乞いにならざるを得ないように思われます。
インドでは女性の地位が低いため酸をかけられて殺害される方もいます。男尊女卑な社会だと感じています。その分男性は仕事を頑張ったりしなければなりません。
離婚も社会的には容認されているようには感じられません。話がそれますが、結婚は両親が用意した相手と結婚するお見合い婚(arranged marriage)が主流です。恋愛はありますが、恋愛結婚(love marriage)はまだまだ主流ではありません。
若い男性は海外に出稼ぎに行ったり、国内でも肉体労働ができますし、女性でも売春ができると思います。(バンガロールでは売春宿は見たこと聞いたことがありません。しかしあるかもしれません)
子連れであれば子育てをしながら稼ぐというのが難しいからでしょうか。
車に乗っていて渋滞中にお金等をせびってくる女性は近くには子供がいない場合が多く、シングルマザーかどうかわかりませんが、子どもにとって道路は危険なため連れ出さないシングルマザーの可能性も考えられます。
まとめ
同情を誘ってお金を得る手段と考えることができる一方、働いて得るよりも物乞いをした方が稼げる場合もあること、お金を挙げたとしてもそのお金がどのように使われるか不明なため、お金を渡すのが本当に良いことなのかわかりません。
日本ではあえて子供に障害を与えて物乞いをさせるような人はいないですし、直接物乞いしてくる人もいません。逆にハンディキャップがあったり、生活に困窮していても助けを求めにくい人もいるとは思うので、一概に日本がいいとは言い切れません。表面上はまだ生活保護があるだけマシなように思えますが(生活保護を受けられない日本人もいるため)。日本では表立って生活困窮者の姿が見えませんが、多く存在すると思います。
インドにしても日本にしても困窮者の生活は悲惨です。
お金を渡すこともありますが、ほぼ何かしら生活に困窮している人がいますし、お金を渡すことが本当に良いことなのかわかりません。食べ物を分けてあげたいと考えるときが少なくありません。
有名なので観られているかもしれませんが「スラムドックミリオネア」を観てみられると良いかもしれません。
10年前の映画なので発展著しいインドのムンバイが当時と異なるとは思いますが、参考にはなるはずです。
以上読んでいただきありがとうございました。ダンニャワード!