ナマステ!
バンガロールに来て4か月半が経ちました。勉強ばかりで飽きが来ています。
バンガロールに留学に来る前にインド映画面白いやん、と思いそれがインドに学びに来ようと思ったきっかけの一つでもあります。
これまでインド映画を10本以上見てきたので、おススメの5選を紹介していきます。
Amazonジャパンのprimeビデオなのでprime会員で日本在住者であれば無料で観る作品もあります。
インドにいても400円ほどレンタル料金を支払って観ることができます。こちらではテレビを観たり娯楽がほとんどなく、勉強ばかりでは辛いです。気分転換の一助となれば幸いです。
注意!多少のネタバレにつながる解説が多少含まれることにご注意ください。
Contents
おススメ映画5選
きっと、うまくいく(3 idiots)
インドの超高学歴大学のIIT(インド工科大学)を題材にした、生き方について考えさせられる映画です。
エリートとして大企業で働きながら生きていくのか、自分の好きなことを追求して生きていくのか。これだけでネタバレになりますが、結末を知っていてもラストのキレイな映像や笑いあり、涙あり、インドのダンスありで、3時間の中に凝縮しきったベストなインド映画です。
年に1度は見直したい映画です。個人的に「ショーシャンクの空に」と並ぶ人生でベスト1,2を争う映画です。
インド映画で見終わるのに3時間かかってしまうのでなかなか観ることできませんが...。
全世界で興行収入が約46億ルピーでした。
2009年の映画で、10年前の映画だというのが驚きです。日本では2013年に上映がされました。
近年のボリウッド映画の有名作品はたいてい俳優のアーミル・カーンが演じており、この作品も例にもれません。「きっとうまくいく」のアーミルカーンの成功により、中国人の心をわしづかみにしました。後で紹介する「ダンガル きっと、強くなる」の興行収入、驚異の180億ルピー越えのうちの130億は中国が後押しするほどでした。
ほかにも「PK」や「チェイス」というボリウッド映画があり、こちらもアーミルカーンが活躍します。
基本的にアーミルカーンの作品は外れなしです。トムハンクス的な存在だと言えるでしょう。
バーフバリ
予算18億ルピーで制作されたこれまでの制作されたインド映画で過去最大の作品です。
シリーズもの。1作目と2作目があります。
興行収入は65億ルピー
絶対死ぬだろって思うようなアクション満載、ツッコミ満載でハラハラドキドキのアクション映画です。
インド感満載であっという間に2時間が過ぎました。2作あり、1作2時間なのでインド映画にしては楽に見れる部類。
2作完結で、part1もpart2もどちらも面白いですが、part2はさらに面白いです。
古代インドをテーマにしているようですが、独特の世界観に引き込まれます。
王族の人間関係や権謀術数が観ていてドロドロしていますが(笑)、上に立つ者に必要な素質というものがわかる気がします。こういうリーダーについていきたいと思えるような主人公です。
経営者など人の上に立っている人、立ちたい人はぜひ見るべきではないでしょうか。
前編、後編で4時間ほどですが、面白すぎて2日で一気に観てしまいました。
ダンガル きっと、つよくなる
ボリウッド映画として世界で一番興行収入があった映画のようです。興行収入は3.4億ドル(約370億円)です。「きっとうまくいく」の4倍の収入がありました。
参考資料:Statista 2019より
https://www.statista.com/statistics/282411/bollywood-highest-grossing-movies-worldwide/
収入の内訳は下記の通り。https://en.wikipedia.org/wiki/Dangal_(film)をもとに作成
意外と日本では客が観に来ていませんでした。中国でのヒットの影響がすごいですが、納得のいく映画でした。
女子プロレスラー吉田沙保里選手が絶賛していました。実話をもとにした話で、吉田沙保里選手も戦った相手だとか。ラストはどうなるのか、ハラハラさせられました。ラストは父の教えのかいがあり圧巻でした。
女性の地位が低く、女子がプロレスをするとなると奇異な目で見られる中、父親が息子(息子が生まれなかったが)をメダル選手に育て上げるという夢をあきらめきれずに、愛を持って指導していくという姿に心が打たれるでしょう。娘と父の関係性、絆は見ていて素晴らしかったです。
「きっとうまくいく」で有名なアーミル・カーン(ビルゲイツが会いたがったほどだそうです)ですが、この映画のために27㎏も増量して体を鍛え上げたというプロ俳優意識がすごいです。
日本では知名度が低いですが、この映画もかなりおススメできます。
ムトゥ踊るマハラジャ
古い映画です。1995年に上映されています。日本で上映されてヒットしたというので観てみました。以下wikipediaから引用です。wikipedia全文記事はネタバレになるので、気になった方は観終わってからみてください。日本では累計興行収入4億円を記録したそうです。
日本では1998年6月13日からザナドゥーの配給により渋谷区のシネマライズで単館上映され、観客動員数25万人を記録した。VHS・レーザーディスク・DVDの販売本数は6万枚を超え、本作の公開以降インドへの日本人観光客の増加、南インド料理店の日本での増加など日本文化に大きな影響を与えた
さて、映画ですが2010年台のインド映画を観た後では画質が古すぎます(笑)。
これまで紹介した映画の中で一番ボリウッド映画らしさを感じます。タイトルの通り、踊りが多く、個人的に映画全体で40%ほど占めている感じがします。
ちなみに30%がラブロマンス。10%がアクション、残り20%がその他だと感じました。
主人公がさえないおっさんで、始まりはいまいちで、途中から突然始まるダンスやアクションも意味不明ですが笑えます。カーチェイスならぬホースチェイスもあり、とにかくアクションシーンでは人が吹っ飛びます。なぞのカンフー映画っぽさがあってウケます。
踊りが多く、そのため3時間近く(166分)になってしまいますが、THEインド映画を楽しみたいという方はこの映画を観てください!
観終わったあとは爽快な気分を味わえるでしょう。
最後に映画について、うんちくを紹介させてください。
主演俳優の見るからにダサそうなおっさんですが、インドでは有名なラジニカーントと呼ばれる俳優です。バンガロール生まれだそうです。2010年のインド映画「ロボット」でも出演しています。女優のミーナも南インドのチェンナイ出身です。
映画の舞台も南インドなので南インドの雰囲気を多少感じることができるのではないでしょうか。
バルフィ!人生に唄えば
耳が聞こえない主人公と自閉症のヒロイン、もう一人の美人なヒロインとの三角関係の映画です。
若干ネタバレになりますが、「君に読む物語」を彷彿させるようなストーリーがあります。(インド映画ではありませんがこちらも有名ですが、おススメです)
近年のインド映画は映像がきれいで、観ていて楽しめます。女優もきれいです(笑)
主人公もどちらのヒロインも魅力的です。主要人物はみんな心がきれいで純粋な存在です。主人公はヤンチャで常に警官に追われるルパンみたいな存在ですが、憎めない存在です。
最後に
スラムドッグ$ミリオネア
この映画もかなりおススメで、バルフィよりもおススメで、ずっとインドの映画だと思っていましたが、イギリスの映画のようだったためランク外になってしまいました。
ムンバイのスラムを題材にした映画です。
スラムでは物乞いとしてお金を稼がせるために足を切ったり、目をつぶしたりすることがあるそうです。本当がどうかわかりませんが、そのようなワンシーンをこの作品で観て、インドは何て国なんだろうという印象を受けました。
そのような過酷の状況の中生き延びてきた、クイズ出演者が大金を獲得するために、これまでの人生経験で得た知識をフル動員させて問題を解いていく姿はなんとも形容しがたいです。
インド映画は約3時間観る必要がありますが、2時間程度で観終わることができるので忙しい方にも比較的時間がとりやすいと思います。
この作品は有名な映画の賞をたくさん取っているので間違いなくお墨付きでしょう。
マダムインニューヨーク
またこの映画のほかにも留学中や留学経験者であれば「マダムインニューヨーク」が共感できるかもしれません。
主演は女性ですが、この映画でもインド俳優で最も成功したといわれるアミターブ・バッチャンが出てきます。実はインド人でも英語を話せる人は総人口のうちの1割程度だといわれています。
主人公の女性は裕福な家庭に嫁ぐものの、娘や旦那に英語が話せないことで負い目を感じています。偶然アメリカに行くチャンスがあり、アメリカで英会話スクールに秘密で通い英語を学びます。アメリカのニューヨークでインド伝統サリーを着て歩く姿、飛行機でインドで超有名俳優アミターブ・バッチャンが主人公にかける言葉、ラストのシーンは見どころのあるシーンでしょう。女性にとってはおススメできる映画だと思います。
以上インド映画厳選5選+αを紹介してきました。映画好きであればほとんど見たことがあるかもしれません。
ボリウッド映画は年間1000本以上作成され、南アジア、中東、東南アジアで観られています。近年は世界的にも有名な作品が増えてきており、面白さは伊達ではありません。
勉強ばかりだと辛いので、インド人との交流を深めるきっかけもかねてインド映画をAmazonビデオで見られてみてはいかがでしょうか。これをきっかけにインドの評価が変わることを期待します。
以上読んでいただきありがとうございました!ダンニャワード!