ナマステ!
バンガロールは世界からIT企業があつまる都市ですが、IT以外にも優良企業がたくさんあります。
実はバンガロールは航空宇宙産業も盛んです。
今回は航空宇宙・防衛産業について紹介していきます。
ヒンドゥスタン航空機(HAL:Hindustan Aeronautics Limited)やNAL(National Aeronautics Limited)という企業が存在しています。またエアバス(Airbus)やボーイング(Boeing)も現地支店、関係施設があります。
まずはヒンドゥスタン航空機(HAL:Hindustan Aeronautics Limited)についてみていきます。
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ヒンドゥスタン航空機(HAL:Hindustan Aeronautics Limited)
1940年に設立され、設立して80年が経とうとしています。2018年度売上高は1852億ルピーです。
世界的に超有名な航空機メーカーのAirbusやBoeingに関係していたり、後述するインド宇宙研究機関(ISRO:Indian Space Research Organisation)と密接に関係しています。
Airbus
2007年にAirbusがエンジニアリングセンターを設立しています。
https://www.airbus.com/newsroom/news/en/2016/03/airbus-and-india-a-growing-industrial-cooperation.html
HALはエアバスの半数のIndigo航空が多く保有しているA320号機の前方の乗客乗り込み口のドアを納入にしています。1990年代から納入が始まっています。
Boeing
2009年3月にBoeing Research & Technology centerを設立しています。
また2018年4月にMahindra Defence Systems (MDS)とBoeingと協力しF/A-18 Super Hornetを製造するパートナーシップを表明しています。
この提携は航空宇宙防衛産業のエコシステムにおいてもmake in indiaを成功につながるとみられています。
なおヒンドゥスタン航空機はBoeingと協力し戦闘機の生産が期待されています。
https://www.boeing.co.in/news-and-media-room/news-releases/2018/april/boeing-partners-with-hal-and-mahindra-for-fa-18-super-hornet-make-in-india.page?
ISRO(Indian Space Research Organisation)
Mars Orbiter Mission (MOM、愛称Mangalyaan) というローコスト火星探査衛星機打ち上げに1回で成功しワールドレコードに乗っているそうです。また日本や中国も挑戦した失敗し、インドがアジアで初めて成功したとされています。
45億ルピー(7300万ドル)という過去最低額のコストだったそうです。労働時間が少なくしたこと、インド国産技術を駆使したこと、シンプルな構造にしたことが要因だそうです。
2000ルピー札の裏にその時の衛星機が描かれています。
専門外なのであまりわかりませんが、三菱重工業あたりが部品を納めてたりするのだろうかと想像します。
バーラト土木工事機械(BEML:Bharat Earth Movers Limited)
鉄道車両製造、防衛産業(戦闘用車両製造)、建設機械に関するビジネスを行っています。
1964年に設立されました。バンガロールメトロの製造にかかわっています。
本当か定かではありませんが、wikipedia英語版によればアジアで2番目だそうです。
一番は断トツの小松製作所(コマツ)です。2番はコベルコ建機あたりかなと思いますが...。
アメリカのキャタピラーも超有名ですね。
まとめ
バンガロールは航空・宇宙・防衛産業にも強い最先端都市であることが改めてわかりました。
日系企業ではファナック、安川電機、トヨタ自動車系(デンソー等他)、川崎重工業、横河電機などの名だたるメーカーも存在しています。
今後はIoTの技術の進展によりIT産業も製造業も結びつきが強くなるのでますますバンガロールの発展が見込まれるのではないでしょうか!?